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伊豆高原プロジェクト

2022.11.02

竣工しました

伊豆高原プロジェクト、竣工しました。
お施主様と、ご友人家族などがご一緒に楽しむ為の別荘のフルリノベーションです。

築年数の古い昭和!の別荘でしたが、思い入れがあったこと、
急な傾斜地で基礎の解体・新設に多大なコストがかかることからリノベーションを選択しました。

調査する中で骨組みを見直すと、急斜面に沿った大きな一枚の屋根に守られたスキップフロア空間、という個性が炙り出てきました。

その個性を活かして、大きな屋根の下、内と外とに多様な居場所をちりばめ、内と外との関係を新たにし、それぞれの空間を立体的に繋ぎ直しました。

室内では眼下に雄大な海の望める風景、周囲には緑豊かな風景に囲まれた敷地の特性を享受できるように、それぞれの室内からの眺望を仔細に検討しました。
温泉の出る浴室を2階にしたことで、壮大な眺めと開放感を楽しみながら入浴を楽しめる空間となりました。
広々とした空間で、皆で足湯を楽しむリラクゼーションの場にもなっているようです。

多家族で使用することもあり、家族間のプライバシーを程よく保ちながらも立体的に繋げることで
部屋で分断されることなく、共にいる空間を感じることが出来ます。
また立体的な空間の繋がりは、天気に応じて周辺の緑、海、空の色が混じった光を室内に導きます。

外の居場所として、外構のリノベーションも行いました。
傾斜地で雑草に阻まれ庭へのアクセスが不自由だったこともあり、豊かな風景を十分に味わえていなかったのですが、
高低差のある様々な居場所をつくること
〜テラスを拡大し、ピロティ下にデッキを設け、草地広場をつくり、階段や建物の周りを一周できる石敷きの通路を設えた〜
によって滞在性と回遊性を高め、普段は都心で土や草を感じることの少ないご家族が緑の中のお散歩を楽しみ犬と駆け回れるような庭が現れました。

2022.07.06

浴室、石貼り始まりました

仕上げが進み、2階浴室の石貼りが始まりました。鬼の目地割も納まって出来上がりが楽しみ。
基本急斜面の外構に、留まれる場所を散りばめる計画ですが、その中の1つ、
草地広場のための擁壁の準備が進んでいます。
大地に足をつけ、緑と触れる体験を、という父の気持ちの詰まった場所です。木陰も落ちて気持ち良くなりそう。

2022.04.29

構造補強

宅地内に温泉が引き込まれている別荘地で、建物の中で一番眺めの良い2階にバスルームを設置します。
お風呂の湯量・石の仕上げの重量などを基に、必要な梁材を計算し、梁背の高い根太を細かいピッチで配し補強しています。

2022.03.16

いよいよ工事開始

外部の解体を済ませ、骨組みの状態になりました。
工務店の現場監督と一緒に、躯体の状況をくまなく確認します。
やはり水廻りの付近、地面に近い箇所は劣化している箇所が多いです。
可能な限り交換し、今後悪くならないように対策を考えていきます。

年月を経た建物の変化は何より一番に木造のノウハウを教えてくれます。

眺めや空間の繋がりも確認。
一番大きな寝室と温泉風呂になる2階からは、最高に晴れ渡った空と大きな海原が広がります。
これは良くなりそうだ。
夏の竣工目指して、現場を進めて行きます。

2021.09.28

内部解体終了

既存の状態を調査するために内部を先行して解体しました。
骨組みがあらわになったところで、構造体の高さや位置などを、泊まり込み1日がかりで測定します。
壁、天井で分けられていた空間が繋がり、新しい空間への想像力が立ち上がる瞬間でもあります。
骨組みはなぜかいつも神々しい。

今回のように殆ど図面がない建物の調査は推理パズルのようです。
当時の設計者、大工さんを思い浮かべながら、
おおそうきたか、とか、なんでそうするの〜とか、ビンゴ!とか。
測量データと格闘しながら図面化していく作業、嫌いじゃありません。

2021.08.31

プロジェクト始まりました。

伊豆高原の別荘改修プロジェクトが始まりました。
目下に雄大な太平洋を望む、斜面に建つ築30年の別荘のフルリノベーション。
建物の内と外との関係を新しく捉え直す事と、内部空間を立体的に繋ぎ直す事とをパラレルに進め、この場所の有機的な関係性を再発見することを目指しています。別荘という非日常体験が自然により近く豊かなものとなるように。
まもなく解体スタートです。
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