小石川植物園のフェンスリニューアル。
長く高い塀で閉ざされていた、小石川植物園が抱く木立。都市に残された貴重な緑として地域と歩行空間に柔らかく解放したいと考えた。
「囲いという機能を背景に消し、緑と対話する物質でフェンスをつくること。」
「長い歩道に変化とリズムを持たせ、歩く楽しみのある歩行空間とすること。」
「小石川の歴史、周囲とのつながり」
「耐久性、メンテナンスの容易さ。」
という4点を踏まえ、煉瓦の擁壁の上に緑を映す鏡面ステンレスを二層に配置したフェンスを考えた。一層の角度を少しずつ変化させる事で、歩行に伴って変化する揺らぎのリズムが感じられながら、正面からは高い透過性で地域に緑を開放するフェンスを提案した。
A fence renewal of Koisikawa Botanical Garden.